はじめに｜「価値観が合わない」の正体
お見合い後の
「価値観が合わないため今回はご縁がありませんでした」
という理由は、便利な共通文言であり、必ずしも本当に価値観が不一致という意味ではありません。
多くの場合、女性側が感じているのは次のどれかです。
・一緒にいるイメージが湧かなかった
・話していて疲れた
・柔軟性がなさそうに感じた
・自分を受け入れてもらえなさそうだった
つまり、「価値観」ではなく
**会話の中で感じた“違和感”や“不安”**が原因なのです。
① 仮交際に進めない男性に共通する思考癖
まず、うまくいかない男性に多い思考パターンを理解しましょう。
1．価値観＝意見の一致だと思っている
「休日はこう過ごすべき」
「夫婦はこうあるべき」
「仕事はこの考え方が正しい」
このように
“自分の正解”を基準に話してしまうと、女性は一瞬で警戒します。
女性が求めているのは
✅ 正解が同じ人
ではなく
✅ 話し合えそうな人
です。
2．無意識に“ジャッジ”している
例えば女性が
「友達と出かけることが多いです」
と言った時に
「それは無駄なお金がかかりますよね」
「家にいた方が良くないですか？」
と言ってしまう。
本人に悪気はなくても、
女性側は
「この人、私を否定するかも」
と感じてしまいます。
3．将来の話を“詰めすぎる”
初対面から
・共働きか専業か
・家事分担
・親との同居
などを細かく話すと、
「一緒に決めていく人」ではなく
「ルールを持ち込んでくる人」
に見えてしまいます。
② 女性が「価値観が合わない」と感じる瞬間
女性が違和感を覚えるのは、次のような瞬間です。
・話を聞いてもらえなかった
・自分の考えを変えさせられそう
・柔らかさがなく、白黒はっきりしすぎ
・感情への共感がない
ここで重要なのは、
価値観の中身より“姿勢”を見ているという点です。
③ お見合いで求められる「価値観の見せ方」
価値観は「主張」ではなく「共有」
うまくいく男性は、こう話しています。
×「僕は〇〇じゃないと無理です」
○「今はこうだけど、状況によって変えてきました」
×「〜すべきだと思います」
○「〜だと楽でしたね」
👉
選択肢を残し、余白のある言い方が安心感につながります。
④ 今日からできる具体的改善ポイント
① 話すときは必ず「クッション言葉」を入れる
・「人それぞれだと思いますが」
・「僕の場合は」
・「一例としてですが」
これだけで、
押し付け感は大きく減ります。
② 共感→自分の意見の順番を守る
女性の話に対しては
①「そうなんですね」
②「それ、楽しそうですね／大変でしたね」
③「僕はこうでした」
この順番を守るだけで
「受け入れてもらえた感」が生まれます。
③ 違う意見に出会ったときの正解対応
×「それは違うと思います」
○「そういう考え方もありますよね」
×「自分ならやらないです」
○「僕はあまり経験がないですが、興味はあります」
👉
否定しないことが最優先です。
⑤ 価値観トークの正しい深め方
価値観を知ろうとして
「結婚後はどうしたいですか？」
と直接聞くのはおすすめしません。
代わりに、
・「大事にしている習慣はありますか？」
・「これだけは妥協したくないことってありますか？」
・「理想の休日ってどんな感じですか？」
といった
柔らかく日常に近い質問を使いましょう。
⑥ 「合わない」を「合いそう」に変える思考法
覚えておいてほしいのは、
価値観は最初から合うものではなく、
話し合って近づけていくもの
という考え方です。
お見合いでは
✅ 合うかどうか
より
✅すり合わせができそうか
を見られています。
⑦ 会員さんに必ず伝えてほしい一言
価値観が合わないと言われ続けている男性には、
必ずこう伝えてあげてください。
「あなたの考えが間違っているわけではありません。
ただ、お見合いでは“正しさ”より
“一緒に考えられそうか”が見られています」
⑧ 仮交際に進む男性が共通して持っている姿勢
✔ すぐに決めつけない
✔ 相手の考えを一度受け取る
✔ 柔軟性を言葉に出す
✔ 余白を残して話す
これができる男性は
価値観の違いがあっても
「話し合えそう」と評価されます。
おわりに｜価値観で落ちなくなるために
仮交際に進めない原因は、
「合わない」ではなく
「合おうとする姿勢が見えなかった」
それだけのことがほとんどです。
価値観は武器にも、壁にもなります。
違いをなくそうとする必要はありません。
大切なのは
「あなたとなら、話し合いながら家庭を作れそう」
そう思ってもらえるかどうか。
お見合いは議論の場ではありません。
未来のパートナーとして
「安心して隣に立てる人」
であることを、言葉と態度で伝えていきましょう。
